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避妊・去勢手術について。
女の子が卵巣(+子宮)を摘出する手術を避妊手術と言い、男の子が精巣を摘出することを去勢手術と言います。これらの手術では、将来起こりうる様々な病気を予防することができます。
避妊・去勢手術を行うタイミング。
基本的には成長期が終了する生後6か月以降に行うのが一般的です。成長期の長さはその子によって異なりますので、体重の増加などから判断して手術時期を決定します。
ワンちゃんの場合、発情出血(生理)があるときは1か月程度期間をあけてから行う必要があります。
避妊手術のメリット。
避妊手術は卵巣と子宮を摘出する手術ですので、卵巣の病気(卵巣ガンなど)や子宮の病気(子宮蓄膿症、子宮筋腫など)を完全に予防することができます。他にも、手術を行うタイミングが早ければ将来起こりうる乳腺腫瘍(乳がん)の発生率をほぼ0にすることも可能です(※右図参照)。
成長期が終わり、避妊手術をご希望される方は、お気軽にご相談ください。
去勢手術のメリット。
去勢手術をしていないワンちゃんの場合、中高齢になるにつれておへそより下(しっぽ側)の病気が増えてくることがあります(肛門周囲の腫瘍、会陰ヘルニア、前立腺肥大など)。去勢手術はそういった生殖器関連の病気を予防する効果があります。
他にも、潜在精巣といって通常では生後2か月ほどで精巣が認められるものが(生まれたばかりはお腹の中にあります)、お腹の中や股に停滞してしまい陰嚢(精巣を入れる袋)の中に降りてこない遺伝性疾患があります。そのまま高齢期を迎えてしまうと、お腹の中に残った精巣がガン化してしまう場合があるので、潜在精巣の子は積極的に去勢手術をお勧めしています。
また、ネコちゃんに関しても早めに去勢手術をすることで、マーキング(尿スプレー)の予防効果も期待できます。
99.5%
92%
74%
※2.5歳以降は予防効果なし。
91%
86%
11%
※2歳以降は予防効果なし。
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